念仏宗と仏教の宗派について

日本の仏教と言えば、宗派が異なっても「仏教」という一括りだと考える方は多いのではないでしょうか。それぞれの宗派の歴史を辿っていくと、お釈迦さまの姿が見えてくるのですが、時代とともに姿と形が変化し、宗派によって見えてくる景色も少しずつ異なるようになりました。念仏宗は基礎となる一切経や依処としている浄土三部経など、お釈迦さまの教えをしっかり実践するよう日々努力を続けている宗派です。私たちがどの宗派を依処にするのか、これをご縁として念仏宗で人の道の教えを受けるのか?数ある中で選択するのは自分自身なのです。

仏教にはどんな宗派があるの?

世界中に広がっていった仏教のすべてはインドから始まりました。様々な経典へ形を変え数を増やし、日本でも独自の宗派に変化していきました。現在の宗派数は13あります。一寺一宗でわかれていますが、昔は一つのお寺に様々な考えをもつ僧侶がいました。それが同じ考えをもつ「衆」となり、のちの時代で衆だけで一つのお寺で勉強するようになった「宗」とするグループ、宗派が大きくなって一寺一宗で表すようになりました。経典の基礎となるお釈迦さまの教えは同じですが、本尊とそこへ行きつくまでの道や説く方法が宗派によって異なります。念仏宗もほかの宗派も、仏教の人の生きる道を説くものに変わりはありません。お釈迦さまによる教えの伝え方を私たちが「宗派」としてどのように受け止めるのかによって、選択する宗派が自ずと決まってくる、これもまたご縁なのです。

念仏宗とはどんな宗教なの?

お釈迦さまの教えを伝え、あらゆる人に安らぎをもたらすことを理想としている宗教が仏教です。お釈迦さまは一人しかおられませんが、地球上の人々の心の中にはそれぞれの経典があり、たくさんのお釈迦さまが存在するのだと説きました。念仏宗には仏教の一切経を基礎とし、人としての道である四恩を大切にすること、私たちは生かされているのだということを自覚しなければならないと書かれています。念仏宗は念仏を唱えるだけではなく、お釈迦さまの教えである人の道を様々な形で実践し人生の徳を積むように万人にわかりやすく説いている宗教です。子どもたちへ向けて、お釈迦さまからの教えを子どもの目線に合わせて呼びかけていることや世界の来賓を招いた行事などを見ると、開かれた宗教であると言えるのではないでしょうか。

念仏宗はどの宗派に位置するのか

たくさんの宗派や経典がある中で、念仏宗は仏教の浄土三部経と仏説父母恩重経を依処としています。念仏を唱え、自らお釈迦さまの教えを実践し、人が生きる意味を導き出していくのです。私たちがお釈迦さまの教えを受け入れるには、その人の解釈の仕方があり、それぞれの心の中にお釈迦さまの姿と念仏が存在しています。いろんな宗派があって経典が存在して、たどり着くまでの道すじがいくつあったとしても、お釈迦さまが伝えたかったことは一つ、人として最期を迎えるときに真の幸福を得られ、安心して大涅槃とすることができるかという部分は変わらないのです。自分が何を依処にするのか?それは自力で見つけていくしかありません。ここで念仏宗に触れたのは何かしらの導きがあったということになります。宗派でどのような位置づけがあるにしろ、みなさんの心の中でご自身が決めることなのです。

まとめ

仏教の宗派は数あれど、経典や念仏をもとに導く先は「人の道」です。念仏宗もお釈迦さまの教えから、四恩を心得とする道を説いています。念仏を唱えるだけではなく人の道を実践し、真の幸福を見出し、真の安心である大涅槃を目指すもの、それが念仏宗の理想であり、お釈迦さまが願っていたことです。地球上の人々の心の中にはそれぞれの形の経典が存在し、いろんな姿のお釈迦さまがおられます。見える道の景色は異なっても、生きる意味や使命をもって努力を続ける姿勢はどの宗派も同じだといえます。

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