現代の生活と念仏宗

私たちの日々の生活の中で仏教というものを意識して過ごしている方は少ないと思います。現代生活の中で仏教というのはいったいどのような位置づけにあるのでしょうか?普段はあまり意識することなく過ごしている仏教ですが、意外に私たちの心のなかにこの「仏教」というものが潜んでいるのではないでしょうか?「念仏宗」教えをみながらこの「仏教」と現代に暮らす私たちの関係をみてみたいと思います。

念仏宗が目指す真の幸福

念仏宗が目指すものは真の安らぎです。安らぎとは自分は何のために生まれてきて、死んだらどうなるのか、幸せとは一体何なのかということを明らかにすることです。真の幸福とは「真の安心」のことであり、心の安らぎがあることで幸せを感じるとのことです。では、どのようにすればこの真の安らぎを得ることができるのでしょうか?念仏宗は仏教経典をその根本のものとしています。そして念仏を大切にし、智慧を完成させることをその目的としています。そして人としての道を正しく歩むことを大切にすることを求めています。また父母への恩、生きとし生けるものすべてに対する恩、国や社会への恩、仏さまや僧侶に対する恩これら四つの恩を哀切にすることを教義としています。さらに和と礼節を大切にしなければなりません。そのようなことを実践することによって自他ともにおもいやりの心を持った「安心」を手に入れることができるのです。

社会規則と宗教は共存できるのか?

念仏宗の教えには四恩というものがあります。これは「人の道」というものがいかに大切かということを示すもので、「父母の恩」「衆生の恩」「国王(社会)の恩」「三宝(仏・法・僧)の恩」という四つの恩、すなわち四恩に報いることの必要性をといいているのです。このうちに「国王(社会)の恩」というものがありますが、これは私たちは「社会」というものからも生かされているということです。このように生かされている社会と協調してい「生きていく」ということは当然のことです。仏教は社会と対立するものではありません。ともに生き「真の安心」「真の幸福」を目指すための環境として社会というものがあります。「社会」は多くの人々が共存していくための仕組みですから、そこには規則がありルールがあります。仏教、念仏宗はそのような社会と共に精進し大涅槃を目指します。

どんな時も、感謝の気持ちをもって接することが大事

四恩に報いるということは、「父母の恩」「衆生の恩」「国王(社会)の恩」「三宝(仏・法・僧)の恩」の四つに対しつねに謙虚に感謝の心を持って接するということです。これらの四つに私たちが「生きさせられていることをしっかり自覚することの重要性です。ひとは元来傲慢ですから、自分はひとりで生きているのだと考えてしまうことがあります。そのような傲慢は「真の安心」を手に入れることを阻害すると念仏数は教え説いています。四つの恩をつねに意識し、どんな時にも世界のあらゆるものに感謝の気持ちをもって接していくことが、大切であるというのです。日々の心得として自分自身の利と他人の利を区別することなくともに大切にし他人への思いやりの心を実践していくことが大切なのだといいます。

まとめ

念仏宗の目指さすものは人の心の安らぎです。それは「真の安心」といいます。そのためには「四恩」と呼ばれる4つの恩に報いるために、日々感謝の気持ちをもってものごとに接していくことが大切であると念仏宗は説いています。そのような生活態度を実践していくことにより、自他ともに調和のとれた和の世界を実現し、社会秩序をもった世界がみえてきます。そのような生き方こそがお釈迦様のいわれる仏教の究極の目的である「大涅槃」に近づくことができるのでしょう。

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